イベントスチル03
前へ 次へ
シナリオ
宮殿での出会い
   
ワトソン 「……どこも、汚れてませんか?」
 

赤みがかった長い茶髪に帽子、長身で優しそうな男の子が、私にグラスを差し出してくれた。

ホッとすると同時に、私は彼のスマートな物腰にすっかり感心してしまった。

エミリー 「ええ、大丈夫……どうも、ありがとう。」
ワトソン 「それなら良かった。」
  私がグラスを受け取ったのを見届けて、男の子はほっとしたように微笑んだ。
ワトソン 「せっかくの綺麗なドレスが汚れたら、パーティーも台無しですし……」
ホームズ 「おい……ワトソン君。何をしている。早く行くぞ!」
ワトソン 「あ、ごめん……今行くよ!」
ワトソン 「じゃ、素敵なパーティーを。」
エミリー 「ええ、貴方も!」
  私の言葉にウィンクで答えると、男の子は踵を返した。