汽車に乗って
心地よい揺れの中、遠くで誰かの声が聞こえた。 | |
??? | 「…………起きてください、エミリー」 |
名前を呼ばれて、ゆっくり目を開けると―― | |
小林 | 「おはよう、エミリー! よく眠れた?」 |
エミリー | 「小林君…………ええ、何だかとっても気持ち良くて…………」 |
小林 | 「なら、良かった! 明智も嬉しいだろ? これで堂々とエミリーの抱き枕になれるぜ?」 |
明智 | 「なっ、何を言っているんですか、小林……! 僕は、そんなつもりでは…………」 |
走る列車の席。向かいに座る小林君は何だか楽しげだ。 そして、私は恐ろしい事実に気付いた。 |