小鳥と戯れるワトソン
ワトソン | 「ほら、そっと、覗いてみて。」 |
エミリー | 「わあ、かわいい……コマドリね。」 |
ワトソンの手の上で、小鳥たちがさえずっていた。 | |
ワトソン | 「静かにそっと、ね。こいつらが驚いちゃうから。」 |
エミリー | 「ええ……でも、可愛いわね。」 |
ワトソン
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「ああ。手に餌を乗せて、口笛を吹いて……少しずつ慣らしたんだ。 |
私は、ワトソンから餌を分けてもらった。 | |
エミリー | 「ありがとう。……でも、ワトソン、貴方、いつも餌を持ち歩いているの?」 |
ワトソン | 「ああ! 今日は、ハイドパークに来るから、多めに用意したんだ。」 | 誇らしげに言うワトソンを見ていると、どうして彼が動物に好かれるのか、分かる気がした。 |