盗まれるエミリー
ルパン | 「お怪我はありませんか? お姫様。」 |
エミリー |
「え?」 |
エミリー
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(どうして、私はこんなに近くでルパンと話しているの……? どうして、私はルパンの腕の中にいるの? ……どうして、私は空を飛んでいるの!?) |
エミリー |
「ちょっと、あなた――」 |
ルパン | 「ああ、良い子だからちょっと大人しくしてて。」 |
エミリー | 「え……!?」 |
ルパンは「静かに」とでも言うように、私の唇に自分の人差し指をスッと当ててきた。 | |
エミリー | 「な、なにを……!!?」 |
ルパン | 「こんなに綺麗な月夜なんだ。二人だけのこの時間を、もうちょっとだけ楽しもう。……ね?」 |